2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ボールが止まって見える!?

Ready steady slow: action preparation slowsthe subjective passage of time https://royalsocietypublishing.org/doi/full/10.1098/rspb.2012.1339?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%3dpubmed プロ野球選手が,ホームラン…

海外学振までの道程(受け入れ先研究室の決定から渡米まで)

留学先研究室の探し方 とても大事な,留学先研究室の探し方を書くのを忘れていたので追記。意外と長くなったので,新しく作成しました。まず,自分は英語も得意じゃなかったので海外留学とか全く視野にも入れていなかったのですが博士課程在学中にボスから「…

触覚VR!!

Skin-integrated wireless haptic interfaces for virtual and augmented reality www.nature.com ついにキタ!って感じの技術。これまでVR,ARは視覚と聴覚を対象として発達してきた。この研究では触覚を再現できるような装置の開発に成功した。これまでの…

直感はどのように発達するのか?

Developing Intuition: Neural Correlates of Cognitive-SkillLearning in Caudate Nucleus www.jneurosci.org 2011年のScienceの論文で,プロ棋士は直感的な一手を指す時にcaudate headの活動があり,アマチュア棋士では無かったという結果を示していた。ま…

瞬時のoffenceとdiffenceの判断に関する神経メカニズム

Neural encoding of opposing strategy values in anterior and posterior cingulate cortex www.nature.com ヒトは瞬時に攻めるか,守るかという選択を行っている。 この研究では,熟考することなく瞬時の判断において攻めるのか守るのかを判断してるのはど…

将棋のプロの直感に関わる神経基盤

The Neural Basis of Intuitive Best Next-Move Generation in Board Game Experts science.sciencemag.org 将棋のプロは,盤面を見て熟考する場合もあるが,直感的に瞬時に次の一手を考えることがある。この研究では,そのような直感的な一手を指すときのプ…

海外学振獲得への道

面接を経て,令和2年度の海外学振に晴れて合格をすることが出来ました。 そこで,ここではすでに海外にいる研究者が海外学振に応募して,面接試験を受けるために日本へ帰って,合格発表を受け取るまでの経験談をまとめようと思います。 ポスドクが海外で研究…

脳の中の二つの意思決定のシステム(直感と熟考)

Intuition and Deliberation: TwoSystems for Strategizing in the Brain science.sciencemag.org ヒトにはよく考えて論理的に意思決定する場合と,感情や直感を頼りに意思決定する場合の2つの意思決定の方法があるとする,dual-process仮説がある。このScie…

ネイマールの脳活動は効率的

Efficient foot motor control by Neymar’s brain https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2014.00594/full これは面白論文の一つで,やってることは超簡単(笑)fMRIの中で足を動かしてる時の脳活動を計測して,ネイマール(サッカーブラジル代…

高校の頃に野球漬けだとメジャーリーグでの怪我の回数が増え,試合に出る回数が減るという結果は本当??

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191109-00010001-baseballc-baseYahooで面白そうな記事を見つけました。 小さなころ(高校のころ)に野球しかやっていなかったメジャーリーガーと,複数のスポーツをやっていたメジャーリーガーでは,野球しかし…

熟練者が素人の運動を観察して予測出来るようになると熟練者自身のパフォーマンスが下がる

Watching novice action degrades expertmotor performance: Causation betweenaction production and outcomeprediction of observed actions by humanshttps://www.nature.com/articles/srep06989これは題名の通りで,熟練者が素人の運動をよく見てしまう…

調律運動(リズミカルな運動)において,間欠的な視覚フィードバックを行うことで学習を促進することが出来る

Intermittent Visual Feedback Can Boost Motor Learning of Rhythmic Movements: Evidence for Error Feedback Beyond Cycleshttps://www.jneurosci.org/content/32/2/653この研究では,離散的な運動とリズミカルな運動で,運動誤差に基づいた運動学習を行…

エリートアスリートは視覚情報だけじゃなくて運動感覚(運動共鳴?)も使って予測を行っている??

Action anticipation and motor resonance in elitebasketball playershttps://www.nature.com/articles/nn.2182この研究では2つの実験を通してエリートアスリートの優れた予測が視覚情報に加えて運動のキネマティクスを使用していることに起因していること…

疲れは長期間にわたって,運動学習を阻害する

Fatigue induces long-lasting detrimental changes in motor-skill learninghttps://elifesciences.org/articles/40578疲れがパフォーマンスを下げることは常識のように知られているが,疲れが運動"学習"にどのような影響を与えるのかを調査した研究。この…

テニスなどの連続的な運動が不安によって阻害されるのはdorsal anterior cingulate cortexの活動が原因

題名:Activity in the dorsal ACC causes deteriorationof sequential motor performance due to anxietyhttps://www.nature.com/articles/s41467-019-12205-6この研究は3つの実験で題名のようなことを明らかにしている。1つ目の実験では,連続的な運動を部…