研究の再現性について

Biomedicine関係の実験の再現性のためのonline ジャーナルが作られたようです.

データもオープンで公開するようなので,再現できなかったと言われた研究のオリジナルオーサーがデータを確認することも出来るようです.

Calling all failed replication experiments | Science

 

心理学系でも"Estimating the reproducibility of psychological science"などで,再現性が問題となっている昨今でこのような進展は科学にとって良い方向性だと思います.

 

囲碁のチャンピオンがコンピューターに負ける時が来た!!

http://www.nature.com/nature/journal/v529/n7587/full/nature16961.html?WT.ec_id=NATURE-20160128&spMailingID=50563385&spUserID=MTcwMTY3NjUyOTYwS0&spJobID=843636789&spReportId=ODQzNjM2Nzg5S0

 

"AlphaGo"

 

これが囲碁のチャンピオンを破ったプログラムの名前です.

 

ついにコンピューターが囲碁チャンピオン(ヨーロッパのチャンピオン)に勝てるようになったようです.

またしても,GoogleのDeepMind社(去年,DQNで話題になった)がNatureに論文を載せました.

今回すごいのは,今までのような力技ではなく,人間のような大局観を身に着けたことで探索の深さ(何手先まで読むか)が今までよりもとても浅くなったことのようです.

Deep neuralnetwork+tree searchらしいですね.DNTか?(笑)

 

今年の3月にはLee Sedol(世界ランク3位)との試合が決まっているようで,これでもしAlphaGoが勝ったら本当にとんでもないことです.

ちなみに日本最強の碁打ち,井山裕太6冠(つい先日離婚でニュースになりました)は世界ランク5位です.

ヒカルの碁の作者曰く,井山裕太はヒカルの成長後の姿らしいです.

ですので,もしヒカルの碁が続いていたら,今頃ヒカルも6冠棋士になっているのでしょう(笑)

 

しかもしかも,今季の10段戦(7冠あるうちの最後の1冠)への挑戦権をすでに得ているようで,現在行われている棋聖戦で防衛を果たし,10段戦も勝利すれば奇跡の7冠達成です!

錦織と言い,井山と言い凄過ぎるのですが,同じ1989年生まれとして僕も頑張らないといけません.

道徳と法律

gendai.ismedia.jp

もやもやもやもやもや

色々なところにもやもやがありすぎて,自分の考えが全くまとまりません・・・頑張って整理してみるか!ってことで長文になります(笑)

まぁなんやかんや組体操の話があるけど無視して(笑),論理の流れをシンプルにすると,こんな感じかなー??

①学校内道徳が法の支配を排除してしまっているのが問題(骨折するほどの授業中事故という法律違反は無視して道徳を学ぼうとしているのがおかしい)
②道徳は普遍ではなく,法律は普遍である.学校が義務付けて良よい教育内容は普遍的でないといけないので,道徳>法律となっているのは問題だ
③「道徳」の授業には一部の人や集団にしか通用しない規範を、漠然とした圧力で押し付けてしまう危険があるため,学校内道徳が法の支配を排除してしまう可能性は高い.
③だから,学校では道徳の授業ではなく法学に時間を割くべき

うん,だいぶすっきりした!
この論理構造なら,確かにだいぶ納得できる.
確かに,骨折するほどの授業中事故という法律違反を無視して道徳を学ぼうとしているのはおかしいですね.
改めましょう.
そんで,道徳授業の危険性と,普遍的な法律を学ぶ重要性は理解した.

さて,相手の主張を理解したうえで,どこにもやもやしたかって,

法律以外の規範は「普遍性を持たない」
だから,道徳は普遍ではなく,法律は普遍である
道徳は普遍性を持たないから,法律よりも重要ではない(学校では道徳の授業ではなく法学に時間を割くべき)

という点.
道徳の授業も法学に負けず劣らず重要でしょうよ!!
法学に取って変えるんじゃなくて,道徳の授業の危険性を理解したうえで道徳も学びましょうよ!
法律では表せられない普遍的な道徳っていうのもあるでしょう??

この組体操の道徳教材で本当に学ぶ必要があることは,http://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/31631.pdf
の「ねらい」にも書いてある通り,

「謙虚な心を持ち,広い心で自分と異なる意見や立場を大切にしようとする心を育てる。」という道徳であって,この人が途中で言っているような「クラスの団結力を高める,困難を努力で乗り越える」という学校内道徳ではない.

「謙虚な心を持ち,広い心で自分と異なる意見や立場を大切にしようとする心を育てる。」という道徳観って法律に負けず劣らず普遍的で,法律では表せられない大切なことなんじゃないですか?(完全に主観的でごめんなさい)

新渡戸稲造の「BUSHIDO」でも,日本では宗教がないのにどうやって道徳を学ぶのですか!?ていう外人や妻からの質問に対して,新渡戸さんが日本人の道徳について深く考えるようになったように,日本では特定の宗教が無いから道徳の教育ってすごく難しいのかもしれない.

うわーー,論文読もうと思ってたのに,気づいたら2時間以上も道徳のことについてもんもんと考えてしまっていた\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?

 

Australian open 2016

全豪オープンのドロー決定!!!
http://www.ausopen.com/en_AU/scores/draws/ms/index.html

とりあえず日本男子の対戦相手を主に紹介です!
第7シードの錦織はまたしてもジョコビッチ山(;O;)
1R コールシュライバー
2R 予選上がりorクラチェック
3R ガルシアロペス(第26シード)
4R ジョーウィルフリード・ツォンガ(第9シード)
QF ノバク・ジョコビッチ(第1シード)
SF ロジャー・フェデラー(第3シード)
F アンディ・マレー (第2シード)
むしろ,速い段階でジョコビッチと当れるのをラッキーだと思い,頑張ってもらいましょう(笑)
たぶん,きっと,ジョコビッチも嫌がってる(笑)

西岡良仁は1回戦がクエバス(世界ランク41位)で,それに勝てばキリオス(第29シード)とです!
西岡いわく,キリオスはジュニア時代からよく見ているけど,大したことないらしいので(笑),ぜひ2回戦突破してもらいましょう!!

ダニエル太郎はロソル(世界ランク54位)が1回戦の相手です.
2012年?のウインブルドンの2回戦で全盛期のナダルをぶちのめして一躍有名になったあのロソルです(笑)
2回戦がアメリカのホープでこの前相手のためにチャレンジをした心優しきジャックソック(第25シード)で,それに勝てば第4シードのワウリンカと試合が出来るのでぜひ3回戦進出してもらいたいです!

男子の予選組は杉田が予選決勝を,添田と伊藤が2回戦をこの後戦います!守屋と内山は残念ながらすでに負けてしまいました.

1回戦の注目カードとしては,ジョコビッチ対韓国のライジングスターHyeon Chung(世界ランク51位,10代で一番世界ランクが高い?)や,ツォンガ対バグダディス,ナダル対ベルダスコとかですかねー.地味に2回戦が好カードになりそうな試合が多そう!(^^)!
あとは個人的にヒューイットがこの全豪オープンで引退するので,ヒューイットの怒涛の快進撃にも期待です!(2回戦が第8シードのフェレールですが・・・)

そして,女子は本戦に奈良,土居,日比野がダイレクトインで,なんと日比野の初戦の相手がシャラポワ\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
土居の相手も第7シードのケルバーと,日本勢のドロー運の悪さ(笑)

2015年

2015年を振り返ろうと思います。

2015年は一言で表すなら【静】でした。
あまり積極的に行動できなかったのは反省点ですが、じっくり腰を据えて自分を見直すことができた1年かなと思います。

2015年の目標は5つありました。
1. 独立生計を立てて生きていく
2. 英語論文を2本書く
3. 国際学会で発表する
4. 自分独自の仮説を立てて実験計画を立てる
5. 体重70kgキープ

1と5はおそらく大丈夫かと思いますが、博士学生として、2,3,4をクリア出来なかったのは本当に反省しないといけません。
2015年は早々に論文を書き出したところまでは順調だったのですが、あの解析をしたら、この解析をしたら、とどんどんと深みにはまっていってしまい、やっと1本目を投稿できそうなくらいになったところです。
2本目に関してはほとんど解析方法も決まっていて、結果も出そうなので、あとは被験者を集めて実験をするだけなので、論文の枠組みを完成させていこうかというところです。
国際会議は2016年の2月に行われる国際学会に行こうと考えていたのですが、内容が少し合わないし、アブストの投稿もギリギリだったので見送りました。
6月のHBMに出せればと思っています。
4に関してはPDも申請しないといけないので本腰入れて考えないといけないのですが、まぁ本当に難しいです。
イデアはたまに出るのですが、本当にそれが面白いのかどうか、新しい発見になるのかというところになかなか繋がっていきません。

それでも2015年に胸を張れることは、今まで読書の習慣が全くなかった自分が、1年で小説も含めれば100冊くらい本を読めたことです。
でもこれも本来は小説抜きで100冊の本を読むつもりだったので、及第点ですね。
いや、専門書は50冊に満たない気がするから赤点か(T . T)
色々と面白い本はありましたが、その中でも飛び抜けていた本が2冊あります。
1冊は自分の人生のバイブルになりそうで、1冊はまじ泣きしました。

人生のバイブルになりそうなのは、新渡戸稲造の【BUSHIDO】です。
人生の目標として、かっこいい大人になると去年に決めて、その土台になりそうなのがこの本でした。
今の日本ではすでに廃れてきていますが、自分の理想はBUSHIDOだなと。
自分の最近の世の中に対するモヤモヤをだいぶ吹っ切ってくれました。
自分で命を絶つことを推奨するわけではもちろんないですけど、切腹という形で自分の誇りを最後まで持ち続け、己の天命のためなら命を捨てる覚悟というのは自分に足りない部分だなと思いました。
「人が本当に死ぬのは、忘れられた時」という言葉も、恥を残すよりもカッコよく死ぬからこそかなとも思います。
自分の命よりも大切なものを見つけ、天命を全う出来るように頑張りたいものです。

もう1冊は東野圭吾流星の絆です。
ぱってAmazonで適当に選んで買っただけなのですが、やられました(笑)

研究室で読んでいて、ラスト近くでまじで号泣しそうやったんでトイレに駆け込みました(笑)
危ないところでした。

テニスに関しては、年末のテニス会で、高校以来のフォアがバイバイしてしまって泣きそうでしたが、大晦日に帰ってきたみたいで安心しました(笑)

年始は冬のワークショップで北海道から活動開始です!!
それではみなさん良いお年を!!

BUSHIDO

最近,新渡戸稲造さんのBUSHIDOを読んでいます.

英語の原著を読むのが一番かと思ったのですが,英語が古くておそらく挫折しそうなので,英語と和訳が載っている本を買ったのですが,これが微妙すぎました(笑)

 

内容はおそらく面白いのですが,英語の勉強なのかBUSHIDOを読むのか,二兎を追うものは一兎をも得ずという感じになって,内容が頭に入ってきません.

諦めてもう一度,単なる翻訳された文章の本を買おうと思います・・・

最終的にはやっぱり英語の原著を読めたらいいなー

 

BUSHIDOの中の義,勇,仁,名誉,礼,忠義,誠という武士道7つの徳は自分の理想に近いものがあり,そこに惹かれて読み始めました.

 

新渡戸稲造さんがBUSHIDOを書こうと思った理由は,海外の人に「日本には宗教教育がないのに,どうやって道徳教育を行うのか?」と言われたからのようです.

確かに自分の時代でも「道徳」の時間は学校にあったにはありましたが,本当にそこで道徳を学んだかと言われると疑問がわいてきます.

悪いことをした時に親が叱ってくれたとかはもちろんあると思うのですが,よく考えると自分の道徳の基礎を作ったのは特撮や漫画,アニメ,そして部活かなーと

 

小さいころによく見た特撮や漫画やアニメで,よくわからないけどウルトラマンがかっこよかったり,主人公がかっこよかったりした記憶がうっすらとあります.

そして,部活で他人との競争や協調性を学んできたのかなー

 

とりあえずBUSHIDOを読んで,もう一度自分の理想を学び,少しでも理想に近づけるようにしていけるとよいかな

 

あ,そういう意味でも以下の記事はとても素晴らしかったです.

こういう大人になれるように頑張らねばです.

家出する娘を家族総出で「いってらっしゃい」って手を振って見送る話が個人的にはツボでした(笑)

たった一人の信頼できる大人との出会いが子どもを育てるーー子ども精神科医小澤いぶきさんと父・小澤龍一さんに学ぶ家族のかたち

soar-world.com

正義には圧倒的力が必要

高校生の頃,「ウルトラマンメビウス」を見てとても心に残った言葉があります.

メビウスウルトラマンとしてはルーキーで,初めて地球で敵と戦った時に苦戦しながらもなんとか敵を倒しました.

しかし,そこで地球人から厳しい言葉がありました.

 

「バカヤローッ!何て下手糞な戦い方だ!
周りを見てみやがれ!これでもウルトラマンかよっ!
なんも守れてねぇじゃねえか!」

 

メビウスの周りには残骸と化した街の姿がありました.

正義は町を守るという縛りを受けながら敵を倒さないといけない分,圧倒的に敵よりも強くないといけないわけです.よくある守るべきものの存在とでもいうやつですかね.

 

現実世界でも,例えばスポーツの世界では,「スポーツマンシップ」「正々堂々」ということが美徳とされることが多いと思いますが,一方で勝つためにはルール内ならどんなことでもやるべきという考え方もあります.

つまり,前者では明文化されていないルール(モラルのようなもの)も守りながら戦い,後者では明文化されているルールのみを守りながら戦うということかと思います.

ただ,スポーツの場合はトッププロでもない限り上記の問題は死活問題にはなりません.むしろアマチュアレベルでは後者のやつは仲間内からはじき出されるでしょう.

 

しかしながら,私たちは学校という教育の場から離れ社会に出ると本当の「人生ゲーム」が始まるわけで,生き残るためには法律というルールの中でどんなことでもやらないとすぐさま他人に蹴落とされ,ゲームオーバーとなってしまいます.

そんな中で自分の信念を曲げずに,正々堂々と生きていくためには圧倒的な力が必要になってきます.

漫画とかなら,正義側が勝つ理屈として「守るべきものの存在」が主人公を強くさせます.でも現実世界ではそういう例はほとんど見かけたことがありません.

正義がそういう相手に勝つ場合は正義側が圧倒的な力を持っている場合くらいです.

 

今までアマチュアレベルのスポーツをやってきて「スポーツマンシップ」「正々堂々」などの信念を守るのは,そこまで難しいものではなかったけれど,現実世界では想像以上に難しく,これまで以上にとてつもなく努力が必要なのだなと感じています.

 

これが社会の荒波にもまれるってやつか(笑)

 

おわり