様々な言葉に反応する脳領域

Gallant labから新しいNature論文が(゜o゜)

Natural speech reveals the semantic maps that tile human cerebral cortex : Nature : Nature Publishing Group


詳しいことはあまりよくわからないけど,ストーリーを聞いている時の脳活動を死ぬほど集めて(今はやりのビッグデータ(笑)),色々な言葉によって反応する脳領域を包括的に調査して脳上にマッピングしたってことかな?
とりあえずGallant labの図は本当に綺麗!(^^)!
こんな図とか映像作りたい・・・
なんにせよ最近はScienceにはヒトのfMRI論文が少しずつ出てきてたけど,Natureにはほとんど出ていなかったので,とても久しぶりなんじゃないかなー
少し勇気づけられます.


motor planning中のマウスの脳活動とオプトジェネティクスを使った論文も出たみたいですね.
こちらは何が新しいのかちんぷんかんぷんですけど(笑)

Robust neuronal dynamics in premotor cortex during motor planning : Nature : Nature Publishing Group

ひとを〈嫌う〉ということ

今、広島行きの新幹線の中で中島義道の「ひとを〈嫌う〉ということ」を読んでいます。

去年から本を読むのを習慣にしていましたが、最近は思い立って自分の価値観を広げられるような本を読もうとしています。

この本は、ひとは当たり前のように「ひとを嫌ってはいけない、憎んではいけない」と言いますが、そのような負の感情も受け入れてあげようという趣旨で書かれています。

確かに、今まで嫌いな人もどこか良い部分を見つけて、良い人だと思うようにしないといけないと思って実践していました。
それなりにこの考え方も好きですが、好きも嫌いもありのままに受け止めるっていうのも面白いかなと思いました。

まずは他人の好きと嫌いを受け止めることが出来れば、それが自分自身の好きと嫌いを受け止めるのに役立つかもしれません。


発想の転換

毎日の記録を残すのと一緒に毎日一枚写真を撮るようにしています。
一説によると写真があったほうがその日に何をやったかなどを思い出しやすいそうで、毎日同じような日々の繰り返しだったので、それでも日々の違いを出すために始めました。

その日にやったこと、さりげない景色、その日読んだ論文、本など当たり障りなく写真を撮っていましたが、最近撮ろうとする写真が同じになってきました。
いい天気の空とか、風景とか、その日作った料理とかです。

でも昨日発想の転換に至りました。

もっと大局ではなく、細かい部分に注目したらどうかと。

そこで撮ったのが

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なめくじ(笑)

今日撮ったのが

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たんぽぽ

大局を見ているだけではわからなかった日々の変化を気付く良いきっかけになりました。

研究でも似ているかもしれないけど、本質的には少し違うっていう研究も多い気がするので、そういうのにしっかり気付けるようになっていきたいものです。

自信がなくなって落ち込むとき

大事な試験に落ちたとき、大事な試合に負けたとき、なんだか色々うまくいかないとき(笑)

 
そんなときは自信がなくなってしまいます
 
そして、その後自信を上げるためにやってしまいがちなのは、人と比較することです
 
あの人にはこの部分で自分の方が優れてる!とか。そうすることで確かに一時的に自信は回復しますが、比較することにはデメリットもあります。
例えば、「あれ?あの人より自分の方が優れているはずなのに、どうしてあの人は自分より楽しそうだしうまくいっているように見えるのだろう?やっぱり自分はダメなんだ」というように、また落ち込みます。
 
なぜそうなるのか?
それは、人と比較する場合、中身だけでなく結果なども合わせて比較してしまうからだと思います。
そもそも落ち込んでいる理由が自分の中身ではなく結果(色々うまくいかない)なので、その結果が相手よりも優れているということは少ないでしょう。
 
じゃあどうすればいいのか。

よく言われるのは、「見えるところだけ見ているからだよ。あの人だって裏では様々な努力してたり苦悩を抱えているんだよ。目に見えるものばかりで比較してはいけない」ということ。これは真実だとは思うんですけど、見えないものを考えろ、みんな平等なんだと言われても、ネガティヴなときには受け入れられません(笑)
 
相対的ではなく絶対的に自分を認めてあげることが必要!ナンバーワンじゃなくてもオンリーワンでいいじゃない。とも言われますが、どうしたらええねん!っていつも思います(笑)
オンリーワンになるための手っ取り早い方法が何かでナンバーワンになることなんじゃないのかってずっと思ってました。
だからあの歌を素直に受け入れられませんでした(笑)
 
 
色々解決策を考えているうちに思ったのは、ただ疲れていることが問題なのかな、と。
大事な試験の前、大切な試合の前、落ち込む前にはそれなりに頑張っていたからこそ、結果が悪くて落ち込んだんだと思います。
疲れているときにまた頑張ろうとしても、やっぱりうまくいかないことが多いんじゃないですかね。
 
なので、落ち込んだら、とりあえず落ち込む!動かない!美味しいものを食べる。
なんでもいいので時間を潰しましょう。時間が解決してくれることは意外と多いです。
 
ジョコビッチも錦織を相手にするときは、嵐が過ぎ去るのを待つことが大切と言っています。
錦織がジョコビッチに勝った試合では、錦織が絶好調の場面でジョコビッチのメンタルが崩されていましたが、最近は違います。錦織が絶好調のときには心を無にしてジョコビッチは錦織の隙を伺い続けています。嵐が来ているときに対抗しようとすると、敵わずに自信を失います。
現状を受け入れてじっと待つ。
積極的に何もしない。
 
何かを向上させようとするときに、人は何かをしてしまいがちで、こういう積極的に何もしないということは意外と難しいです
 
でもこれが重要なんじゃないかと思います.
 
自信が無くなって落ち込んだ時には,積極的に何もしない(笑)
 

部活に入るかサークルに入るか

この時期はこれに迷う人も多いんじゃないでしょうか。

自分は中高6年間のテニス部生活も勉強も自分なりに努力し続けていた(気になっていた)ので、合格が決まったときは大学に入ったらテニスはサークルで続けて彼女も作ってワイワイ楽しくキャンパスライフを送ろうと考えていました。
別にプロになるわけでもないし、大学の体育会というと地獄のような環境を想像していたので(笑)

でもそのキャンパスライフを想像したときに、全くと言っていいほど心はときめきませんでした。
なぜなのかは自分ではよくわからないのですが、結局入学してから1番に足を運んだのは体育会のテニス部でした。
真っ先に考えたのは、自分がこのテニス部の中でどのくらいの位置にいるのだろうかということ。想像以上に自分より強い人がいっぱいいました(笑)

自分より上手い人がたくさんいる。
自分よりも努力している人がたくさんいる。
このテニス部に入れば自分をもっと高めることができるんじゃないか、そんなことを考えていたような気がします。
結局その時の決断は間違ってなかったと思っています。

決断に迷った場合、
自分の未来を想像してワクワクするかどうか、そして自分を高めることができるかどうか。
この2つがとても大切だったような気がします。

自分も今いろいろと決断をしなければいけないことが多くなってきて、初心に帰ろうと思いました。

京都大学 平成28年度学部・大学院入学式 式辞 (2016年4月7日)

平成28年度学部入学式 式辞 (2016年4月7日) — 京都大学

 

総長,本当に好いこと言う.


小学校からいつもいつも校長先生たちがいろんな話をしてくれてたけど,真面目に聞いてなかったのが本当にもったいなかったなと思います.
自分が入学したときに何を言われたかとか全然覚えてないけど,ここ2年の話はとりあえず記録に留めてあります(笑)


特にWINDOW構想の
「OはOriginal and Optimistic。これまでの常識を塗り替えるような発想は、実は多くの人の考えや体験を吸収した上に生まれます。そのためにはまず、素晴らしいと感動した人の行為や言葉をよく理解し、仲間とそれを共有し話し合いながら、思考を深めていく過程が必要です。また、失敗や批判に対してもっと楽観的になり、それを糧にして異色な考えを取り入れて成功に導くような能力を涵養しなければなりません。」
の部分が好きです.

 

平成28年度大学院入学式 式辞 (2016年4月7日) — 京都大学

「ここで重要なことは、データに語らせることです。そして、それを分析して得た自分の考えを仲間に語り、その真価を繰り返し確かめることです。しかし、データに語らせることは決してたやすいことではありません。そもそも、データの取り方が間違っていれば、採取したデータは自分が立てた問いに正しく答えてはくれません。まず、自分が一体何を知りたいのかを十分に吟味し、問いを立てることが必要ですし、その問いに合った方法論を選ぶことが重要となります。」

 

本当にこれは大事.

でもこれほど「言うは易し行うは難し」なことってないんじゃないかと思うくらい難しいです.面白いです.

総長のゴリラ研究の体験談とか本当に感動します.

頑張ります.