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時差ぼけがアスリートに与える影響

時差ぼけがアスリートに与える影響をMLBのデータを使用して調べた論文.

How jet lag impairs Major League Baseball performance


結論から言うと、homeかawayか、さらにはoffenseかdefenseかによって時差ぼけの影響が異なることがわかったようです.

具体的にはhome-teamのoffenseのslugging percentage(長打率 = 塁打 ÷ 打数)が低下するようです.
また、home-teamは勝利しやすいアドバンテージが知られていますが、その効果(勝率+3.9%)と時差ぼけの効果(勝率-3.5%)の大きさが同じくらいという衝撃の結果.
一方defenseではhome-awayに関係せず、被本塁打が増えるようです.
ちなみに時差ぼけの効果はwestward(西方向への移動)とeastward(東方向への移動)の比較で見ていて、さらにtime-zoneを2つ以上通過した場合として定義しています.つまり2時間以上の時差があるときですね.東に移動したときのほうが時差ぼけが起きやすいみたいですね.

感想としては、2時間の時差でこれだけ影響が出るなら世界中を飛び回るテニス選手は恐ろしいほど影響を受けるなということ.
特にテニスの試合がヨーロッパとアメリカで多いことを考えると、日本のdisadvantageは大きいな・・・(東への移動と考えるとアメリカでの大会か・・・ん、でも12時間の時差ならwestwardもeastwardも変わらないか(笑))
楽天、上海、北京以外にももっとアジアでの大きな大会を増やせるといいなー.まずはATP250の大会を日本でやることかな?
そういえば、BIG4+ワウリンカは全員ヨーロッパ出身やな(笑)
てか調べてみたらTOP10選手ラオニッチと錦織以外全員ヨーロッパやん( ゚Д゚)

研究としてはがっつり読み込んだわけじゃないから間違ってるかもしれないけど、効果の比較に交互作用という言葉が出てこなくて、westwardで有意、westwardでは有意ではなかったという論調が多くて、ちゃんとした比較になってない気がする.
あとは、これだけ多くのパラメータを見ているので多重比較が超重要になる気がするのに、多重比較に関する記述がほとんど見当たらなくて、たまにちらっとFDR(False discovery rate)を使ったとだけ書いてあるくらいでよくわからない( ;∀;)
面白い結果だけれど、鵜呑みにするのはちょっと怖い.